紅あずまBENIAZUMA

昔ながらの焼き芋を楽しめる、「ホクホク」芋の代表格。優れた食感と甘みのバランスを持ち、長く愛されてきた美味しいさつまいもです。

紅あずまは、最近まで日本で一番作られていた最も人気のある品種のひとつ。食感と甘みのバランスが良く、「ホクホク」とした食感としっとりした部分を味わえる昔ながらの焼き芋を楽しめます。

いもの形は長紡錘形で揃いが良く、ややゴツゴツしてどっしり感があります。皮色はきれいな濃赤紫色で肉色は黄色く、焼き芋、てんぷら、大学いも、スイーツなど多くの用途に利用されています。

紅あずまは、主に食用としてコガネセンガン(父)と関東85号(母)を交配し、農研センターにより育成され、1984年に品種登録されました。青果用として市場で好評を博し、近年まで全国ナンバーワン、千葉県のさつまいも栽培品種の約80%を占していた人気品種です。

2019年には最近のねっとり系品種の代表格である紅はるかの生産が増加し、作付面積のシェアは千葉県全体の45%程度(2019年)に落ち込みますが、千葉県の気象、土壌、需要動向等を考慮し、県内で普及すべき優良品種として位置づけをもつ「千葉県奨励品種」に指定されています。

ほどよい上品な甘みと、繊維質が少なく粉質の特徴をもつ紅あずまは、天ぷらがおすすめ。ホクホク・サクサクっとした食感が楽しめ、ねっとり系さつまいもには出せない絶妙な美味しさがあります。

天ぷら以外にも調理の幅は広く、焼き芋のみならず、大学芋やさつまいものきんぴら、さつまいもごはん、サラダなど多彩な用途でお楽しみいただけます。

色	表皮：濃赤紫色、果肉：黄色
形状	長錘形
特徴	昔ながらのホクホクが楽しめる粉質タイプのさつまいも。甘みも多く食味が良い。
おすすめの食べ方	天ぷら、大学芋、焼き芋、煮物、スイートポテトなど